インタビュー

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勤務医時代の経験が、開業医として取り組む地域医療に役立っていると思います。

祖母の勧めで医師を目指し科学的な医療に携わりたいという思いから泌尿器科に進みました。患者さまがしっかりと理解できるように丁寧な説明を心掛けるほか、体を動かして健康を維持していただくことをおすすめしています。

医師を志したきっかけ、泌尿器科を専門にされたきっかけ、エピソードはありますか?

父が内科の医師として開業していたこと。そして、私が名前の「健」に負けないくらい健康だったので、父方の祖母が医師の道を勧めてくれたことがきっかけでした。高校生の時に医師になろうと決め兵庫医科大学の一期生となり、先輩がいないという環境の中みんなで一から勉強していました。

専門の科目を選ぶ段階になると、より科学的な治療を行う外科的な分野に進もうと考えていました。どこに行こうか迷っていたときに、泌尿器科の教授秘書をしていた妻との出会いがあり、のちに泌尿器科を選ぶきっかけとなりました。泌尿器科のほかにも一般外科、麻酔科、小児泌尿器科において治療に携わり、ドイツ・ザール大学泌尿器科勤務しました。このような経験が現在開業医として患者さまの役に立てているのではないかと思います。

診察の際に心がけていること、診察のモットーを教えてください。

初診の患者さまには問診票を記入していただくのですが、高齢者の方ですと上手に記入できないこともあります。診察時になぜ来院されたのかじっくりと伺い、尿検査や超音波検査などで科学的に診断をおこないます。

説明をおこなう際は理解していただきやすいように、図や表を用いて解説した紙をお見せしながらおこないます。患者さまが「なにを言われているのか分からない」という状況にならないように伝えることを心掛けています。

ご年配の方に配慮していることがあれば教えてください。

ほとんどのご家庭のトイレは洋式で体に優しい作りになっていますが、和式トイレのように足の筋肉や腹筋を使わないので、筋力の低下にもつながっています。また、この地域の方は移動手段が公共交通機関ではなく車移動が主なので、さらに足の筋力の低下を招いています。

患者さまには体を動かしていただくことが大事だと考えています。説明や対話はできるだけ優しく丁寧におこないますが、来院いただくまでに階段を上っていただきますし、クリニックのトイレは和式となっています。「体を動かして健康を維持しましょう」と患者さまにはお話しさせていただいています。

訪問診療をおこなう際に気をつけている点があれば教えてください。

訪問診療の患者さまは脳梗塞や骨折などの影響で排尿が難しく、通院することができない方が大半です。老健施設や自宅介護の患者さまのもとに出向き、カテーテルの交換や、カテーテルを挿入していることによる尿路感染が起きないように抗生物質の投与をおこなっています。

体が思うように動かなくても意識がはっきりしていると、尿道カテーテルが挿入されていることが苦痛に感じられる患者さまもいらっしゃいますので、ご家族の方の意向もお伺いしカテーテルを抜かれる方もいらっしゃいます。患者さまやご家族の負担を考えた上で訪問診療をおこなうということが大切かと思っています。

患者さまにメッセージをお願い致します。

尿のことでお悩みを抱えていらっしゃっても、泌尿器科で専門的な診察や治療を受けられていない患者さまもお見受けします。泌尿器科は決して敷居の高い診療科ではなく、負担の少ない尿検査や超音波検査でさまざまな病気を発見することができます。

前立腺肥大の方がお酒を飲み過ぎてしまい排尿できなくなった、頻尿、尿意が我慢できないなど、尿に関するトラブルやお悩みがありましたら、お気軽に相談してください。